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アーキテクチャーリンクライフ㈱
(通称:ALL)
天然の素材にこだわり、夏涼しく冬暖かい、高耐震性・高耐久性の注文住宅『ALLの家』。
京都・大阪・兵庫など関西を中心に完全自由設計・責任施工・アフターメンテナンスを手掛けています。
ALLを支えるスタッフが日常を気まぐれに綴っていきます。

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2013年4月24日

初投稿

わたしもブログを書いてみようと思う。

 

わたしはソーシャルネットワークというものを一切やっていない。

ツイッターやフェイスブックのアカウントさえ持っていない。

今はどこを見てもフェイスブックなどのリンクが貼られているが、

なぜ皆がそんなに人と繋がりたがるのかが正直よくわからない。

 

でも、そんな風に思うわたしの方がマイノリティなのだろう。

設計という仕事の特殊性が関係しているかもしれない。

 

 

 

家にはパブリックとプライベートが混在している。

住宅を設計するということは、その人のパブリックとプライベートの両面をデザインすることでもある。

何十年来の親友にも話したことのないような個人的なことを初対面なのに伺う。

 

お客様の数だけスタイルやスタンスがあり、それを自分のものとして正面から素直に受け取り、

その人に成り切って住宅プランをデザインする。

 

「デザインする」とは、表面を美しく見せるという意味合いもあるが、

「目的を達成するためにロジカルかつテクニカルに問題を解決する」ことだ。

 

つまり容姿端麗だけでは大いに不足で、

 

「買い物から帰ってきたら冷蔵庫までの距離が遠いと大変だな」

 

「手を洗ってうがいして、使ったタオルは洗濯機に。少し楽な部屋着に着替えるから近くに収納があるといいか」

 

「掃除機はこの収納に仕舞っておいて、まずはここのコンセントを使う。次はここらにコンセントがあると

1回差し替えればLDKはカバーできる」

 

「奥さん、整理が苦手だって言ってたから、ここは散らかしたまま使ってよい部屋にして、部屋ごと建具で

見えなくしてしまえば、ご主人に対しては片付けたのと同じか・・・」

 

とか、そういうことも想像 ( 妄想?・・・いやいや感情移入です ) しなければ良い計画にはならない。

 

 

わたしは毎日いろんな方々のそういったことを考えて過ごしている。ぼんやりとではなく、意識的にだ。

 

 

それと同時に格好も気にする。品性を感じる空間をつくりたい。

それはわたしたち側の主張でもあるが、それが会社の特徴に繋がり、

それを良いと思ってくれる方と出会えるきっかけとなることもある。

 

加えて、風の通りや採光についてもデザインする。

実はこれが本質的で普遍的な課題だ。

これがうまくいかなればどんなに美しい造形であっても片手落ちだと言わざるを得ない。

 

あとは法規的な制約もクリアしないといけない。

 

 

これらのことが常時10件程同時進行している。

 

 

「よく頭が混乱しないですね」と言われることがあるが、

不思議と明快だ。

 

いや不思議ではない。楽しいのだ。

 

わたしは毎日悶々と答えのないことに頭を悩ませて楽しんでいるのだ。

 

 

こんなわたしの日常にソーシャルネットワークの入る隙はないが、

このブログは日常の隙間を見つけて細々とでも続けていきたいと思う。

 

 

 

 

篠田潤

 

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