「森をたてよう」―私たちの想い
本日は枚方のI様のご自宅へ、お庭の樹木剪定のため下見に行って参りました。
ご依頼主のI様は樹木を家族のように愛していらっしゃり、枝葉をむやみに落としてあげるのが
かわいそうだと仰っていました。私も本当にその通りだと思います。
玄関に立つモチノキとキンモクセイは家族と一緒にその家に住む住人で、いつも家族の心を
癒してくれるのです。とってもとっても素敵な木でした。
家づくりに使う木も同じだと思います。外国のどこの山から切ってきたのか分からない木を、
そしてどこかの国の環境破壊をしているとも知らずに、少々安いから使ってしまうのは、
本当に残念なことです。
海外からくる木材は、日本国内に入れる際に3日間ガス室に入れて、害虫のたまごを殺します。
なぜなら、海外の虫が国内に入って生態系が崩れては困るからです。
木材は多孔体で呼吸をしていますから製材してもガスを十分に吸い込んでいます。
その木材で家を建てて、木が吐いたガスを人間が吸い込むという悪循環を引き起こします。
体の弱い子供達にはとても危険なことです。
生産者が見える木材を使うことは、当然のことのようですが、とても難しいことなのです。
私たちは「森をたてよう」をキャッチフレーズに、構造材に国産間伐材を使ったり、
室内に使用する木材も出来るだけ産地にこだわって使っています。
そして、建築現場で余った端材を幼稚園などで活用いただき、木工教室を開催しています。