本日は耐震診断の為、K様宅にお邪魔しました。
京都市内に佇むK様の町屋は、昭和初期に建てられたものだそう。
お爺様の代からこの家に住んでいらっしゃいます。
今回のご相談は、建物に耐震性が無いので補強をして欲しいということ、
そして、水周りのリフォームをしたいということでした。
床の間には奥様が活けられたお花がとても綺麗でした。
しかし、写真では分かりにくいですが、
畳の床が・・・ヤバイ。
歩く度にふわふわして、「みしっ、みしっ」あー今にも抜けそう。
一箇所ではなく殆ど全ての箇所で怪しい。
凸凹もあって、どうやら傾いている様子・・・。
試しにボールペンを床に置いたところ、勢いよく転がっていきます。
奥様は「うわぁ、めっちゃ早く転がってるやん!凄いっ!」と嬉しそうに若干興奮気味(笑)
そして、なんだかどこと無くかび臭いにおいがしてきます。
早速、畳をはがし床下を点検したところ、驚きの事実が・・・。
本来、昔の建物は、束石(つかいし)の上に束(つか)があり土台に乗る重圧を受けています。
こんな風にね。
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ところがところが・・・。
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束がコケてるの分かりますか?
加重を受けている束がないんですもん。
床はたわむ訳ですよ。多分地震の際にずれ落ちたのでしょう。
それに、写真で白く見えている部分、これがばいきんまんの友達「カビるんるん」です。
見るからに、床下換気量が全然足りません。土もじめじめでひどい状態でした。
構造補強の前に、床下をやり返しないと、どんどん悪化していきます。
勿論、こういう状態になっていても、一度床を取っ払って、
コンクリート基礎を打ち直し、全てやり直して
湿気があがってこないようにげないように改修をすることはできます。
実例はこちら
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古民家改修プロジェクト
しかし、新築の倍近くの工期と、工事費用もかなりかかってしまいます。
改修するか、建て直すか。
奥様:「もう潰して立て直そう!その方が早いし、綺麗になるし、
間取りも自由だし、キッチンも寒くないし。
ねっ、それがいいよ。そうしようよ!お父さん♪」
ご主人:「そうはいうけど、代々ここに住んでるんだぞ!
お前は嫁だから、そんな簡単に言うんだ。」
ご主人の意見も、奥様の意見も正しいですね。
さあ、一体どういう結論を出されるのでしょうか。
K様ご連絡お待ちしています。