CASE 05 比叡山麓に建つ夫婦の家
ご夫婦二人でより充実した日々を送るために、ご夫婦が望まれたのは「上質の木の家」だった。デザインの美しさと優れた性能を兼ね備えた心地よい空間で、ゆったりと時を重ねたい―。素材へのこだわりと高い技術力、そしてお二人の思いに応えたいという創り手の熱意が、心豊かに日々を過ごし、いつまでも愛着とほこりを持って暮らせる住まいを実現した。 お子さんが独立された後、ご夫婦二人でより充実した日々を送るために、20年以上暮らした家の建替えを決意されたY様ご夫婦。ご主人が朝の散歩コースで見つけたという敷地を確保された後、モデルハウスをまわったりされたが、なかなか気に入った住宅はみつからなかった。 ご主人のオフィス近くでALLの家づくりセミナーが開かれることを知り、「ちょっとのぞいてみたら、とてもいい話が聞けて、ここにお願いできたらと思うようになりました」とおっしゃるご主人。 篠田潤代表に出会って、「良い住まいを創ることに情熱を傾けているこの人にお任せすれば間違いないと思って、すぐに願いすることにしました」と、ご夫婦の全幅の信頼のもとに家づくりが始まった。
軒の深いデザインにしたいというご主人の希望に応えて、広く深い庇、張りだした軒に、落ち着いた色調の外壁が調和したデザインが採用された。一枚一枚丁寧に施工されたタモの軒天が美しい。 コンクリート打ち放しのゆったりとしたアプローチ、通りからの視線を遮るために設けられたデッキも絵になる、完成度の高い住まいが実現した。重厚なナラのオリジナル玄関ドアから屋内へ入ると、麻入りの珪藻土に軽くコテむらを残した壁、シナの天井とナラの床材や造作建具など、自然素材の放つぬくもりと心地よさに包まれる。 広がりのあるリビング空間に梁と柱を見せることで、ダイニングとリビングそれぞれのスペースがゆるやかに区切られている。リビングの南側にはウッドデッキと広い庭が確保されているため、室内にたっぷりと日差しを取り込むことができる。床は一枚一枚、色のトーンや木目に配慮しながら張ったもの。目透かし天井など、細部にまで妥協しないものづくりへの徹底したこだわりがうかがえる。
北海道のタモやナラ、京都府産のスギ、ヒノキといった材を、適所に使い分けているのも、ずっと国産の木にもだわり木造新在来工法を手掛けてきたALLが得意とするところだ。 シューズボックスやローボード、キッチンノバックキャビネットは契約工場で製作されたもの。収納力や使い勝手に配慮しながら、デザイン的にも美しい仕上がりになっている。 「毎日現場を訪れ、インターネットの専用掲示板を見て、家が出来上がっていくのを楽しみにしていました。離れて暮らす子供たちも掲示板を見てくれていたようです」「私達が希望したことは、ただ上質な木の家に住みたいということでした。私達の想像をこえる素敵な建物にしていただき、とても満足しています」とご夫婦。その期待に応えたのは、優れたデザイン力と高い技術力、設計と施工が一体となったALLの家づくりだった。 「新しい家でゆっくりと読書を楽しみたい」とご主人。「庭で野菜を作りたい」と仰る奥様。上質の住まいではじまる、これからの心潤う日々をあれこれと思い描いておられるようだ。
PAGE: 1 / 7