CASE 09 三角屋根の家
医師として海外で活躍されていたK様が、日本に戻って来ることを契機に大手ハウスメーカーで家を建てられたのが9年前。完成から数年経つと、不満が募り「次は絶対に建築家に頼もう」とご夫婦共決心され、数年に亘って色々な住宅会社や建築家を訪れたそうです。そんな折、某銀行の担当者から「K様のこだわりをきっと叶えてくれる会社だと思います」とALLのカタログを渡されたのが弊社を知っていただくきっかけとなりました。
磊落なご主人は、「どの建築家に任せるか、フィーリングを大切にして長い間検討してきたが、ALLさんに任せると決めたので、全てお任せします」と全幅の信頼を置いて下さり、出会いからわずか4ヶ月後の着工となりました。
内部デザインは、家具やキッチンに見られるようにシンプルモダンをベースに、外壁で使用しているタイルを内装にも随所で採用し、間接照明を多用することで品格ある空間となっています。
外観は、奥に長い敷地形状ゆえ、敷地面積の割に狭く見えてしまうことを補うため、コンクリート打ち放しの庇によって間口を強調したデザインとし、それが威圧感とならないよう、曲線を取り入れました。
夏涼しく、冬暖かい。
デザイン以上に耐震性をはじめ断熱気密など、性能に特化したALLの家は、K様ご家族が満足して暮らしていける住処となるに違いありません。

キッチンからリビングダイニングを望む。LDKのどこからでも2ヶ所の植え込みが眺められるように設計されている。随所に造り付けられているALLオリジナル家具には間接照明が仕込まれており、上質な空間を際立たせている。

地下駐車場へ続くスロープ。木製の電動オーバースライダーの先には、奥に長い敷地を活かし、ゆったりと数台の車が停められる駐車場を確保している。Rに張り出したバルコニーとコンクリート打ち放しの直線的な庇の対比が印象的。

ソファに座った時の解放感を得られるよう、リビングルームの天井の一部を3.6m確保。高断熱ガラスを採用したALLオリジナル木製サッシのH寸法も全て2.6mとした。ローボード上部に設置されたサッシの両サイドはローボード内のオペレーターによって開閉できるようになっている。

「見たことのない、且つ上品な和室を」というご要望に基づいた和室。天井は四角錐に折り上げ葦をあしらった。一部平天井をつくり、生まれた隙間を利用して建築化照明となっている。畳は琉球畳を採用しモダンな感じに。
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