CASE 31 美山の別荘
山裾の斜面に建つ古民家を改修した別荘です。
LDKは昔ながらの和風だったものをスケルトンにして断熱工事から造り直しました。開口部も全て断熱サッシ+ペアの防犯ガラスに入れ替え、美山の寒さにも耐えられる仕様にしました。
床や天井、ブラインドには舶来の無垢材を採用し、和の安心感の中にモダンさが共存した空間に仕上がっています。家具の張り革色も和と洋のマッチングの一助となっています。
床の間だった場所は耐熱仕様にして薪ストーブを設置。揺らめく炎を眺めながら過ごす時間は非日常なものになるのではないでしょうか。
非居住空間だった離れのような建物はビリヤード＆ダーツが楽しめる遊び場に生まれ変わりました。
またLDKから直接出られるテラスには大きな屋根を掛け、外部にもリビングダイニングを設けました。バーベキューなどで使える水場も備え、タイルで仕上げた壁の裏面は大容量の収納になっています。別荘なので使用しない時は外部家具のクッションなどを収納しておくのに役立ちます。
山の斜面部分に土留めとして大きな石を積み平場をつくってジャグジーは、周囲より少し高い位置に建つ特徴を活かし絶景の露天浴場となっています。
既存の構造を活かしつつ現代的な空間にリメイク。出窓高さに合わせたモダンなソファが和風にマッチしている。
LDKの窓から見える景色はどれも緑で、都会では得難い時間を過ごせる。
床の間だった空間を薪ストーブ置き場に改修。壁はトラバーチンの目透かし貼りに。
天井高さを上げるため既存床を解体し元より20センチ下げて再構築。その際、新築同等の断熱を充填し温水床暖房も施設した。外部のデッキは出入りがスムーズにできるよう内部の床高さに合わせた。
外部にもソファとダイニングセットを配置。大きな屋根でカバーすることで屋内のような過ごし方が可能となった。右奥のニッチ部分は給湯も備えた水場。壁の裏側はクッションやバーベキュー関連器具、掃除道具などを仕舞える収納になっている。
カバードデッキから眺める山の景色。右側はジャグジー。左側に見える建物はビリヤード場。
昼夜問わず楽しめる2ｍ角の大型ジャグジー。
山の傾斜を利用した建築になっていることがわかる建物の全景。高台から道路に向かってL型に建物が配置されている。敷地左側には石積みでステージをつくりジャグジーを設置した。
ジャグジーの夕景。身を沈めると周囲の建物は視界から消え、山と空しか見えない設計になっている。
桧と十和田石で仕上げた浴室。
洗面脱衣室。天井には桐を採用。壁はAEP塗装仕上げ。
夜のリビング。モダンなデザインのペンダントライトが和風の空間に映える。
ベンチ、スモールテーブル、ダイニングテーブル、チェアはリッツウェル。 緑に囲まれ自然光に溢れた昼とはガラッと雰囲気が変わるのも自然の中に建つが故。
ブラインドには天井と同じウエスタンレッドシダーの無垢材を採用。 大きな色幅が空間に個性を与えている。
立派な構造が露わになったビリヤード場。9フィートのビリヤード台が置かれている。
ナラの一枚板をテーブル天板に採用したアウトダイニングの夕景。
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